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第二期東京キャナルプロジェクトまでの経緯
東京キャナルプロジェクトの活動を初めて3年以上が経つ。
そもそもは、2003年よりオランダのアドリアン・グーズ率いるWEST8とのコラボレーションで始まったこのプロジェクトは、第1期においてはフィールドワークを重視した活動をとった。様々な専門家の方々や行政の方々および地元の方々を巻き込みつつ、川や運河を巡る様々な議論を交わし、都市における運河空間の可能性を模索したように思う。
デザインラボ:江戸東京博物館での展示
2005年から始まった第二期においては、陣内秀信氏および法政大学エコ地域デザイン研究所とのコラボレーションにより進められた。春にはロッテルダム建築ビエンナーレへの出展、秋にはベニスやアムステルダムからも識者を招き国際シンポジウムを行った。そして最終到着地点としては、江戸東京博物館における「東京・エコシティ」展の共催という形をとり、東京キャナル・デザインラボの活動成果を提案する形をとった。
デザインラボにおいては、慶応大学の小林博人氏やスタジオ・オンサイトの長谷川浩巳氏らにも加わってもらい、東工大の久野紀光氏や会田友朗氏も含めて、水のテクノロジカルな側面と、都市の問題点を議論し、このWEB上にもオンタイムでその様子をアップロードしつつ、オープンなプロセスによる都市デザインの生成を試みると同時に、東京の近未来の可能性を問う提案を作り上げて行った。
シンクロする都市状況
期せずして、我々の活動を知ってか知らずか、東京における運河や河川にまつわる様々な活動が水面に浮上しつつある。それは日本橋を横切る首都高速を地下に埋めて、河川空間を復活させようとする政治的動きであり、あるいは湾岸沿いに建設され林立し始めた高層マンションの足下でも、その水際の重要性を再考する動きも見られ、さらには度重なる川の氾濫により、その防災の考え方の再検討も求められている現状がある。
そして東京都においても、観光政策の目玉として、河川空間を利用した東京という都市のアイデンティティの見直しが進められている。
これらはすべて、我々が予測したよりもはるかに早いスピードで進んでおり、5年後あるいは数年後には、水際に様々な豊かな空間が生まれてくる可能性が大きくなってきた。
第二期から第三期へ
今年の初めに江戸東京博物館における展示を終えて、しばし、我々は立ち止まって考えた。我々の活動はある一定の成果を生み出すことはできたが、さて、今後は、どちらに向かうべきか・・・。政治経済の分野では、河川を見直す動きは加速し始めた。領域横断的あるいは縦割り構造を横断するような動きも少しずつだが増え始めている。しかしながら、そういった横断する姿勢も、まだまだ専門家同士のことに限られており、広く一般の人々も巻き込んだ議論にはまだほど遠いのも現状だ。
久野紀光氏と寺田真理子氏とともに議論をするなかで、少しずつだが第三期への方向性が見えつつあるこのごろである。今年の夏から秋にかけて第三期東京キャナルプロジェクトの方向性を明確化し、秋から2007年度にかけてはまた、走り始めるつもりである。今後も、その第三期の構想を少しずつだが、このWEBにアップしていきたいと思っている。
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